臨界前夜

作者 お竜

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★★★ Excellent!!!

 内容が非常にリアルで、読んでいてとてもドキドキしました。それでいて、計画した者たちの信念もしっかりと描かれていました。信念を持って行動したということが、加害者側がただの異常者でないこともポイントです!
 社会に向けたメッセージを伝えるような作風に仕上がっており、色んな意味で素晴らしい出来の作品ですよ!

★★★ Excellent!!!

犯罪小説としての背景描写や作戦細部に至るリアリズムも圧巻ながら、何より登場人物の深層心理の渦に引き込まれました。メッセージ性やエンタテインメント性も強いのですが、それを凌ぐ人間臭さが、この作品をよりリアルに際立たせたと感じます。大変面白い作品でした。

★★★ Excellent!!!

 メッセージ性の高い犯罪ドラマ。非常に読みやすく内容が徐々に面白くなるため最後まで読むことを推奨です!
 正直者の主人公は友人の誘いで、大事を引き起こします。非常に専門性と説得力のある解説に商業本へ出しても納得してしまう程のクオリティです。
 ネジ曲がったこの現代社会を主人公達は、体をはってメッセージはいったいどうなるのかドキドキしながら見られました。
 社会に不満がある方に是非お勧めの作品です! とても面白いです!
 

★★★ Excellent!!!

 まず、何かこれからとんでもないことが起きそうだという予感をにおわせるタイトルが素晴らしい。これだけでぞくぞくしますね。


 作中では原爆や原発などについて語られており、その知識量に圧倒されます。
 3月11日が来ると毎年ここぞとばかりに黙祷を捧げたがる人たちが現れますが、物書きの端くれならば眼を閉じたりせず、現状を正しく認識するためにしっかりと見開いて、この作品を読んでほしいなと思います。

 もちろん祈ることが悪いことだとは言いませんが……。

 こういう注釈付きのレビューしかできない自分がもどかしいです。
 Web上ですらすでに表現の自由は存在しないのでしょうか。
 この作品は、作中人物の手記というかたちをとっており、もはや紙のうえにしか自由は存在しないということを暗に主張しているようにも見受けられます(※たぶん考え過ぎだと注釈をつけておく)。


 これほどうまく事が運ぶのかは疑問ですが、何だかできそうな説得力があります。それはやはり膨大な知識に裏付けされた文章があってのことでしょう。
 現実では、やってみないとわからないですし、今後真似する予定もないので確認はできません。ただ、最終的な成否を分ける不確定要素があるとすれば、それは人の心にあるのでしょう。他人の心の裡はおろか、自分の気持ちでさえきちんと明確に表せる者は少ないはずです。


 犯罪は許されるべき行為ではありません。
 ですが、ときにダークヒーロー的な存在が現れ、警鐘を鳴らしていく。そんな世間に風穴を開ける爽快感は誰にも否定できないでしょう。


 Mr.Childrenの『マシンガンをぶっ放せ』を聴きながら読むことをおすすめします。

★★★ Excellent!!!

 あらすじにもあるように五人の若者の犯罪のお話。 
 作中での人間関係や現代日本における不満など本当に面白かった。
 よく考え込まれた犯罪のトリックは目を見張るものがあります。
 『公開はしてますが色々問題作だと思うので、ひっそりさせておきます。』と作者様はおっしゃっていますが、これはもっといろんな方に見ていただきたい作品だと思います。
 

★★★ Excellent!!!

雰囲気を伝えると、映画化された「予告犯」に似ています。原作は未読なんですが、あの映画にメッセージ性が近い。でも、ストーリー展開は全く違います。
また、原発物としては、本作品を読み始める前に高村薫先生の「神の火」を連想したのですが、「神の火」より本作品の方が遥かに良い作品です。「神の火」は終盤がグヅグヅになっていますが、本作品は程良い火の通り方です。
なお、作者は模倣犯の出現を危惧して、あまり脚光を浴びたくないと語っています。その気持ち、良く分かります。如何にも実行できそうな内容です。個人的には、あの場面でもっと早く警察に捕まるような気がしますが、兎に角、良く練り上げられています。