これほどまでにリアルな犯罪小説があったのだろうか。自分もどこまでレビューで書いていいのかわからないけど、この作品は社会へのメッセージを持ちながらも娯楽作品としての義務も果たしている面白い小説だと断言できる!
ダークな話がすき
気がついたら引き込まれていて、一気に最後まで読んでしまう、そういう作品です。登場人物の行動原理、そして展開される犯罪の双方にリアリティがあり、物語にたしかな説得力が宿っています。
内容が非常にリアルで、読んでいてとてもドキドキしました。それでいて、計画した者たちの信念もしっかりと描かれていました。信念を持って行動したということが、加害者側がただの異常者でないこともポイントで…続きを読む
犯罪小説としての背景描写や作戦細部に至るリアリズムも圧巻ながら、何より登場人物の深層心理の渦に引き込まれました。メッセージ性やエンタテインメント性も強いのですが、それを凌ぐ人間臭さが、この作品をより…続きを読む
雰囲気を伝えると、映画化された「予告犯」に似ています。原作は未読なんですが、あの映画にメッセージ性が近い。でも、ストーリー展開は全く違います。また、原発物としては、本作品を読み始める前に高村薫先生…続きを読む
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