概要
ここに記述するは真実であり偽りであることをここに誓います
その世界の人類総人口は三十億にも満たず、その数は年々減少傾向にあった。 後にこの現象を『個のアポトーシス』と呼ばれるようになる。 遺伝子に刻み込まれた呪いと揶揄される因子が、人々の奥底に根付いていた。 その因子は人々から生殖機能を奪い、人が人を生せない世界を創り出していた。 このまま進めば人類は近い将来、確実に絶滅する。 それも自身の内発的に起こった現象によって。 それはある意味で無自覚の自殺。 世界はその無自覚自殺を阻止するためにある計画が発案した。 それがアブソリュート計画。 不死の人間を造りだし、人類を永遠のものにするという計画。 皮肉にも、それが新たな火種となり、さらに死を加速させていく。後にこれを「十年戦争」と呼んだ。それから五年後の物語。
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