何も持たぬ者の、何も持たないからこその、あきらめない心が――竜を討つ!

突然、異世界へと召喚された青年。これだけ聞くと、そこから何らかの知識や技術で、異世界を救う、変えるなどといった冒険譚を想像されるかもしれません。
でも、この物語はちがいます。
何も持っていません。力や魔法など、そんなものはなく、現代日本で得た知識も、そのままでは使えない。
どころか、竜に囚われの身であり、領する国は、周りから属国扱い。

――こんな状況で、いったい何ができるのか。

でも、青年はあきらめなかった。
その手に持つナイフを捨てることなく、少しでも前へ進むことを選んだ。
使えない知識も、使えるように考えて。
ひとりではできないことも、仲間を作って、工夫して。
そうして得た知恵と力、そして最初から持っていたあきらめない心が――

ここから先は、物語をご覧ください。
絶望的な状況からのスタートですが、それでも引き込まれます。
そしてその巧みな筆致とストーリーテリングにより、気づくと貴方も、青年――クロードと共に、邪竜――ファヴニルを求め、前へと進んでいます。

……でも、その邪竜さん(と私は呼んでいます)も結構魅力的なんですよね。
それだけでなく、ヒロインたちや仲間たち、愛すべきアレな敵たちも魅力的で、見ていて面白いです!

ぜひ、ご一読を!

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