唯々、震えた。

タイトルとあらすじに惹かれて読み始めました。
まず設定が面白いと思います。第二次性徴期に発生するルドルフ病が、思春期の男女にどのような不安と影響を与えていくのか、内容からも(いい意味で)生々しさが漂っていて、物語の続きが気になります。
文章にはまだ初心者っぽさがありますが、期待できる一作だと思うので、このレビューを読んだ人には一話だけでも覗いてみてほしいです。

そして最後まで読ませていただきました。
11話からは予想外の展開に驚きました。
何を言ってもネタバレになりそう……どう言葉にしていいのか。
ただ、最後にタイトルを突き付けられて「うわああああああ」となったことだけお伝えしておきます。

もし現実にルドルフ病があったとして、大切な人が「蟲」になる時、「人間」としてできることがあるのだろうか。
不治の病に近いと思います。治す方法のない病気に向き合うことの難しさを、人が蟲になるという形で訴えかけてきていると思います。

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