カクヨムロボ界隈を支える、数多の中堅作品。そこに秘められた魅力とは?
SF:機神神話
身体汗ばむ夏をいつのまにか越えて。
今や吹き込む涼風が自らを布団へと縛りつける、秋。
そんな秋に、木の
機神神話
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882282186
作者 藤井 機斎 さん(@WizardFujii)
今回のレビューは皆様方に、今までと一味も二味も違う
この作品が何かと聞かれれば平茸は、ヤバい奴らの集会所だ、と答えよう。
しかしヤバいのはキャラクターだけではない。
むしろ本当にヤバいのは、この作品に流れる文章、あるいは文体そのもの。
それ故に、特異な紹介の仕方――ひとまず、試食回と呼ぼう――を、選択するほかなかった。
それでも今回はこの方法が最善だと、協力者からもOKをもらった。よってこの場で、この劇薬めいた作品を一口ずつ、じっくりゆっくり、満たされるまで味わってもらいたい。
では私が責任を持って、開会の挨拶を皆様方の耳元で囁かせてもらいましょう。
『Welcome to Underground.』と。
二〇一六年末――つまり昨年末、ひっそりとカクヨムに現れた作品。
謀りと欲望の霧に覆われた都市、<
カクヨムではデータ上、サイバーパンク、スペースオペラ、リアルロボット……と作品のタグが登録されている。
これは紛れもない事実である。が、しかしこの作品はそれだけでは語りつくせない。
タグの個数制限に入りきらないほどの要素が、後述する文体によってこれでもかと仕込まれているのだ。
言うなればこの作品、闇鍋的小説と言えよう。それも汁が無くなるほどに濃く、鍋底の具がじゅうじゅうと音を立て、色付き香ばしくなるまで煮詰められた闇鍋である。
今まで平茸がレビューしてきたどの作品とも違うこの文章世界を、まだ見ぬ未来の読者達に向け、この度紹介しよう。
現在この作品には大きく分けて二つのエピソードがあるうち、第一編(?)にあたる、<飛海塞城地獄変>のみを取り上げる。これは範囲を絞ったほうが分かりやすく紹介でき、なおかつ第二編が未完であるためである。
ちなみに作者である藤井 機斎氏は、この物語の前日譚となる作品もカクヨムに投稿されている。気になる方はそちらもチェックすると良いかもしれない。
無論、この『機神神話』から読んでも何の問題も無い。この平茸が保証しよう。
・Step1:作品概要 (今回、基本引用です。何か問題があれば連絡を。)
親友とともに謎の組織に存在を改竄された少年、龍神神門。記憶さえ曖昧な彼は、復讐という巡礼に孤影を踏む。
<飛海塞城地獄変>
プラテメルダ歴二〇二五年。日光届かぬ飛海寨城の闇の中に、龍神神門はいた。
今、戦争が生んだ背徳の街が燃える。機械巨人が削り合う硝煙と血の味の巷で、彼が見たものは?
それは神が企んだ、世界を盤にした壮大な計画。だがしかし、計画は崩されるのが世の常。はたして巡礼の旅の中で、神門の手にあるものは?
これは世界最後の神話。神門が見るのは、真実か否か。
・Step2:いいとこ発見
まず、このレビューで紹介する範囲の物語を簡単に説明する。
舞台となる場所は大企業によって運営されるアーコロジー『飛海城』……の周りでおこぼれに与って運営される『玄天街』この二つである。アーコロジーの原義は各自で調べてもらうとして、その足元である玄天街は、決しておまけではない。寄生しているとはいえ、雑多な人の賑わいがあれば――欲望に塗れた謀りも飛び交っているというわけだ。
主人公は腕利きのパイロットである少年、
そんな彼を始めとした様々な人物が、己の思惑でもって戦いの混沌へと足を踏み入れていく、そんな感じだ。
作中でやっている事は、組み合わせはともかくとして突飛なものはあまりない。
サイボーグ技術、電脳世界への
サイキックイルカが攻めてくるとか書かれていても、大して違和感が無いくらいには割と古典的なSFガジェットである。
そこにロンドンの霧めいた、見通しの立たない薄煙を隙間からぎりぎりと流し込んだ、そんな印象を受ける。
完成したのは、人外化生の博覧会、サイバー技術に飾られた野蛮な暗黒街。
そんなアングラ要素を闇鍋として束ねるのは、今回のStep2で解説する、『男達』と『文体』なのだ。
この二柱こそ、機神神話を支える強みであり、作品としての形を保つための唯一の楔である、と平茸は確信しつつ話を進めることとする。
○男達――血と汗と
読者にはまず先に言っておこう。この作品は女よりも男である。
女よりも、男だ。
女性キャラもきっちり書かれてはいて、可憐でいい香りがするのだが――やはりこの作品を読むのならば、野蛮で
作中で描かれているのは主に男の戦いなのだから、当然その当事者たる男たちは、濃い。
まず始めに今作の主人公であり、作中における陰謀の中心人物たる
中心人物といっても、振り回される側である彼だが、しかしそこで終わることをよしとしない、MBライダー(MBパイロットの事)であり、他の兵器も操る力を持つ優秀な人材だ。
しかし、まだ血と汗臭さが足らない。もっとおくれ、と思っている方もいるだろう。安心してほしい。
今から飛び切りの三傑をご紹介しよう。
尤も、善の側かといえば、そうではないが。
一人目は、凄腕だが売れないわけありおっさん探偵のパイソン・プレストン。
この男は、この爛れた街ではある意味まともすぎる主人公の実質的な保護者役であり、あちらこちらにコネクションを持つやり手だ。
様々な心労で胃がやられそうな彼だが、その冴えないいつもの雰囲気とは別の、冷酷な殺気を内に持ち合わせている男である。
三人目に紹介する男の、ある秘密も知っているようで――?
ちなみに今は仕方が無く節煙中のようだ。一言で表すなら、超強いハードボイルド・ガイ。
二人目は、ボブ・ホークという男。
平茸が機神神話の中で、最も良いキャラクターをしていると認める男だ。
奴はとてつもない危険人物である。
簡単に言えばヤバいくらい強い全身サイボーグ男だ。
全身の殆どを機械に置換した
しかも彼は物語が進めば進むほど、すごい。最初の暴れっぷりもかなりのものだが、後半は更なる破壊者として、暗黒街を縦横無尽に駆けて、暴力という名の快楽を貪るのである。
最後の三人目は、飛海城を支配する大企業『太羲義体公司』を統べる王。
名を、メルドリッサ・ウォードランという。
敬意を持って、王と呼ぶのが相応しい、そんな男なのである。一度戦闘になれば、クソ強いイケメンお兄さん。
彼は他の二人と違い、優雅で……しかしこの作品に出てくるならば、ただの超然たる雰囲気を秘めた男、ではすまない。粘菌でさえも魅了されるような美貌の中に、やはり腹に一物を抱えているのである。
ここに挙げた男達――強いハードボイルド・ガイ、強いサイボーグ男、強いイケメン――は組み合わせを変え、場所を変え、時を変え、幾度と無く殺しあう。
生を究極に謳歌しているかのように、活き活きと殺しあうのだ。
繰り返される殺戮舞踏はその暴性で、構成をいつ破綻させてもおかしくない。
にもかかわらず、物語の中でターニングポイントとして効果的に機能している。
その上、駆動力を生み出すモーターとしても働いているのである。
独楽は、回っている限りそうそう倒れない。この作品という独楽を回すのは、男達の沸騰する血。汗。
そんな男達の活躍は、主人公の活躍を食いかねないレベルである。
いやむしろ、積極的に食い殺そうとしている、と解釈するべきかもしれない。
だが、それこそが機神神話。まさに闇鍋。
主張の強い具材や出汁同士が互いに殺しあって、最終的には一つの滋味になるのだ。
○文体――言わば文章の口内調味、脳という口の中で弾ける機械文学料理足りえる!
ネット小説とは、テキストサイトの頃から数えるとかなりの歴史があり、なおかつ非常に独自性を持って発達してきた文化と言えよう。このカクヨムも、勿論その血族である。
その歴史の中で、かなりのノウハウが蓄積されてきた。それはニーズに合わせたキャラクターの立て方など、とてつもなく多岐に渡る。
その中で忘れてはいけないのが、文章面。
時間の無い日本人(?)に向けた、ある程度成分が調整された、読み口の軽い文体。要約すると、管理された読みやすい文体といったところだろう。
では、この作品はそんな文章になっているのかと言えば、そうではない。
断言しよう。間違いなく、この重さは本物だ。
文体そのものが熱と重圧を持っている。
正直なところ読み進めるのには、体力と時間両方が必要な作品だ。こればかりは否定できない。
しかし、それは負の要素ではない。
つまり文章密度と読み易さ、こういったものはある程度トレードオフの関係にならざるを得ないのだろう。
必要最低限以上の情報を、文章に詰め込もうとすれば、読み易さはどうしても薄くなってしまう。
その逆も然りだ。
ネット小説文化が蓄積してきた歴史やノウハウが身を以って示すように、それらの関係性は一長一短。
シンプルで美麗な文章もある。
装飾でより輝く文章もある。
だから機神神話が持つ重圧が、良くない方向に作用しているのかと言えば、それは違うと断言できる。
ここでは一旦考え方を変えて、あるものに置き換えてみようかと思う。
この文章は、時間を掛けて思考という口腔内で噛み砕きながら
作品、物語という料理を、仮想的な五感に訴えかける『文章』と呼ばれる粒子を介し体感する。
個々の様々な味を
作品の全てを味わってもらうべく意図的に、作中の文章に『わざと』歯ごたえを残しているのだろう。
……海老しんじょうとか美味いよね。
要は予定通り出来上がっているのだと、平茸は思う。
さてこの作品形態、ネットは勿論商業でも非常に珍しいものに見える。
確かにそれは事実なのだが、その論理性、そのうまみそのものはむしろ、日本人にとっては大変馴染みの深い、伝統ある文化に似ているところがある。
それは、何か。
答えは『純文学』だ。純文学はまさに、文章をしっかり読み砕きながら、作中の情景や感情、読後の余韻などをまさに五感、全身で享受する。
そういった楽しみ方が、この作品の根底には流れているのだと、平茸は強く訴えたい。
広大な世界は勿論、SFガジェットに留まらずロボット戦闘にまで徹底され、理性と野生の発露、そして冷徹なる命の計算までもが、読者の全てに襲い掛かる。
その結果として、機神神話は機神神話として、形を保っていられるはずだ。
そんなこんなの理由で、今回は引用文を多用するのであり……もしこの文章と張り合う根性のある読者は、
Step3で書けなかった事も、そのパッションで立ち向かって欲しいのである。
……なので今回は作中から引用したところがいくつかあります。作者様の許可済みです。
引用元URLも表記してありますので、もし気に入ったのなら、ひょいと飛んでいきましょう。
・Step3:ロボット
今回は機体名を挙げて紹介することはしない。
活躍を簡潔に記し、何に惹かれた、どこで励起したと書くのは、作業量や自分だけの秘密にしておきたい心との葛藤はともかくとして、難しくはない。
しかし、やらないことには勿論理由がある。
一つは、どうやってもネタバレになってしまう機体が殆ど、ということだ。非常に悩ましい。
本当のことを言えば、平茸レビュー全てでこれにびくびくしていたのだが……今回は書かないという考えを後押ししてくれた、もう一つの理由がある。
それは、『敢えて書かない』という道の存在だ。
平茸としては今回、本編を読んでロボを味わって欲しい、という思いが強い。
今までもそうだったが、今回はレビューで面白さを伝えるのがもっと難しい。
平茸'sグルメレポートはある程度に留めて、本当の姿が如何なるものかは、実際に店(作品ページ)へ行って
今回は引用文を多く使っているが本当の狙いは、実際に読みに行ってもらうこと。
引用してもしなくとも、最初のレビューから何も変わってはいないのだ。
とはいえ、釈明ばかりで何もしない、というのは面白くない。
だからロボに関するところで、平茸が一番気に入った一節を、自らの意思で取り上げたい。
蒼い車体に墨じみた義血が付着するが、ジラは一向に構いはしなかった。むしろ誉れだ。
――飛海寨城地獄変 章之弎 『鬼笑』より
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882282186/episodes/1177354054882288132
――うん、とりあえず読んで欲しい。
・Step4:平茸が選ぶおすすめ
○機械油の香りがする一文
一ツ目の鋼鉄巨兵の舞踏が幕を開く。
――飛海寨城地獄変 章之弌 『月光』より
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882282186/episodes/1177354054882282199
他の引用と比べ、この一文は飛び抜けたインパクトではない。しかし不足ではなく、物語がこれから始まる序盤の文だということを考えれば、むしろこういったスタンスで戦闘をやるのだ、と明らかに示す文章こそ、歓迎すべき存在ではないかと考える。
実際にこの『月光』は機神神話における第一話に相当し、この話を読み通すだけでも、今作品においてロボット戦闘がどのような形で書かれるのか、理解することが可能だ。
○舞台を物語る一文
まだ明けぬ夜の魔都は、天を刺す巨峰のように聳えている。
――飛海寨城地獄変 章之弌 『帰路』より
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882282186/episodes/1177354054882282401
この作品(正確には飛海塞城地獄変)の舞台である街の空気感を、端的に表現している一文だ。行く手に晴れない靄がかかっていながら、一方では賑やかで華美な一面もある、呼吸器に影響しそうなところである。
○官能的戦闘小説
王の身体を火花の水飛沫が彩る姿は、傾城の踊り子が舞うが如くに、美麗にしてどこか妖しい。水車と化した大鎌が世界に境界線を引き、王が定めた線に従い、
――飛海寨城地獄変 章之陸 『相克』より
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882282186/episodes/1177354054882358219
協力者と満場一致で決まった、究極に胞子を励起させる戦闘描写である。詳しくはネタバレを避けるが、兎にも角にもこの戦闘自体極めて密度が高く、それでいて意表を付くようなこの文章は、菌糸連絡網に少なくない衝撃を与えた。その中でもとびきり平茸の気を狂わせた、色情をこれでもかと煽り立てる一文である。
○獣対竜
この話は丸ごと戦闘になっている。が、あえて引用文を使わないこととする。
一話まるごと、自分の目で確かめてもらいたいからだ。
簡単に説明すると、
この回を理解するのに、バックボーンなど何も気にする必要はない。
演者は一人の獣と、一匹の竜、本当にそれだけ。獣と竜がひたすらに殺しあう、ただただそれだけの回である。
生きながらにして魔獣の域に達した男と、出処もよく分からない謎の竜が互いに、敵の生命を陵辱せしめんとする、純粋無垢な戦闘領域。
まずは騙されたと思って、一度は体感して欲しい。
――飛海寨城地獄変 章之陸 『盲竜』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882282186/episodes/1177354054882345677
・Step5:最後に
今回でレビューは六回目。これを百十一サイクルできればいよいよ獣の数字に到達する――そんなことはさておくとして、前回のレビューからかなり時間が経過してしまった。これについては正直な所情けない限りであり、大変申し訳無く思っている。
しかし、内容は勿論のこと、選定にも妥協したつもりはない。
今回はスコップを試みるというテーマがあったから、いくつかの候補から最も上手く『羽化』させられそうなものを選んだ。
ポイントがわかりやすく、明らかな強みがあり、しかし作中でやっていることそのものは案外古典的でまっとうなこの作品は、まさに今レビューの主役にはぴったりだった。
……まあ最終的な決定は、怪しい感じが好み、ただそれだけなのだが。
次に、『機神神話』を知った経緯について話そう。
この作品はまだまだ名が売れてはいない。三機神などは別格である。
だが、平茸に誰かがスコップ目的で紹介したわけでもない。前回紹介した『戦慄のレヴァンテイン』は、旧レヴがとある裏世界で出現していたから、存在を知っていた。
つまり、今までの五作品とは違うルートとなる。
ではどこからかと言えば、完全に自力、独力である。偶然ではあったが、機神神話がカクヨムへ降臨した直後に、たまたま検索をかけていたのだ。
日課とまでは言わないものの、ちょくちょくロボットを探してはいる。だが、これといった成果は得られないことが大半である。それでも探し続け、その中で光る何物かを見つけた事が、今回のレビューへと繋がった。
因果の重みってやつを感じるね。
そして恒例のヨムスポット――たった今名付けた――は、純喫茶である。
手作りの椅子、橙色の照明、きしむ床。そして何より厨房から聞こえるポコポコとした音と、空間へと主張する珈琲の香りである。
この作品には実にブラックコーヒーがてきめんだろう。欲を出すなら、ハードカバーで読みたい。夕日が差し込む窓の隣で、文章としっぽりするのも良い。
ちなみに平茸は純喫茶処女である。
もっと言えば、ド○ールが好きだ。ス○バも捨てがたいが。
今ロボ作品を書いていて、戦闘描写に悩んでいる作者の皆様には、是非引用したところなどを読んで頂きたい。
人の域を超えた肉体、鋼の体に受肉する権能、天の領域に届かんとする野望……絶頂と同時に、発想という名の神託が降って湧くかもしれない。少なくとも、魔性の快楽を身に感じられるはずだ。
魅惑される人間が一人でも増える事を期待している。
次の作品は、全くの未定である。
スコップかもしれないし、はたまた人気作になるのかもしれない。
しかし、今回フォロー外の作品をやったので、次からはどこにどのように飛ぶのか、平茸としても未知数となった。菌糸は実に気まぐれに伸びる。
だが、作品は読ませたい。これだけは気まぐれであっても不変、レビューの真理。
次も全力――いや、更に力を尽くし、紹介に取り掛かる所存だ。
藤井 機斎氏(@WizardFujii)には、出来ることなら感謝の証に是非平茸特製の出汁を贈呈したい……勿論、精力をつけて続きを書いてもらう為だ。この際隠しはしない。
そして読者様方にも、良いロボ文、トルクのある文章との出会いを願ってやまない。
カクヨムをロボ・パラダイスとするために。
ここまで読んでくれた読者方もありがとう。藤井 機斎氏ありがとう。そして全てのロボにおめでとう。
それでは次回、雪の中で会おう。
――月夜平茸
機械巨神のおとぎ噺<ロボット作品紹介> 月夜平茸 @Lampteromyces
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