古来より、愛の力をもってすれば乗り越えられぬものは無いなどと申しますが、物理的な問題に関してはそうも参りません。
殊に食事というものは、我々が日常の中で意識する事はなかなかありませんが、自分の体の部品となるものを摂取する行為。でありますからして、不味く不衛生な料理を長期的・恒常的に提供する専業主婦の嫁を貰うなどということは、生涯を毒の沼の中で過ごすに等しい行為と言えましょう。
昨今においては、悪意の有無によらず、かように体に毒となる料理をドメスティック・バイオレンスの一種とみなした判例もありますれば、料理を作る側も食す側も気をつけなければなりません。
まあそれはそれとして爆発すればいいんじゃないでしょうかリア充め。
激甘夫婦が可愛かったです。
どこの新婚さんも、家では、こんな感じなのでしょう。(ホントか……?)
バカップルなやり取りも、ちっともムカつかず(笑)、ニヤニヤしながら応援したくなる二人です。
特に、だぁりんが素晴らしい!
ハートより胃袋と言われていた時代もあったのに、この作品では、奥さん本人への愛にあふれているのが、非常に良かったです。
奥さんも健気だから、頑張れるね!
そして、ただのラブラブ物語で終わらないリアリティーのあるところが、作者さんの巧いところで、それが、多くの書き手・読み手を唸らせ、惹き付けているのだと思います。
他のお話も、「今度はどんなお話かな」と、読む前からわくわくしてしまいます。
だぁりんは腹を壊しましたが、作者さんは、肝臓を壊さないよう、お気を付けくださいませ。