人が集うところに生まれるほろ苦さを、君と乗り越えていく青春小説。

一生懸命頑張る女の子の青春掌編小説でした。

特定のグループの中で人一倍努力したり、強いリーダーシップを発揮しようとしたりすると、逆に存在を疎まれるようなことが少なくありません。
まあ、だからってモチベーションが高い人間ばかり集まると、今度は互いに手柄の奪い合いや蹴落とし合いになったりする状況もあり得るので、つくづく世の中というのは難しいのですが……。

おそらく、集団形成に伴う人間関係のほろ苦さを、学生時代に味わった経験を持つ人は少なくないでしょう。
これは、そんなモヤモヤとした心理を、身近な男の子の言葉で乗り越えていくお話。
読み終えて、ほんのりと優しい気持ちになれました。

尚、どうでもいい話ですが、幼馴染で委員長の女の子とか、そりゃたしかにちょっと萌えます。
ええ私は萌えましたとも。