ちょっと血みどろ、すごくお洒落な二人組

砂漠の只中にある、魔法による機械仕掛けの町。
依頼された機械の修理は、本当はたやすいはずで。

どうやら、もっと深い事情がありそうだ。
人間嫌いの彼の居場所だとか、
気配のない襲撃者の正体だとか、
この町が向き合うべき今後の課題だとか。

吸血鬼リズは、存在そのものがお洒落で残酷。
無関心そうなのに、どこか執着的でもあって。

記憶と対話するロディアの不思議な雰囲気も、
やがて明かされる「嘘」によって理由がわかる。

確立された独特な世界観、すごく好き。

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