誰もが幼い頃に大切にしてた気持ち、心の拠り所でもあったと思う。忘れてた気持ちを思い出しました。
かつて屋根裏部屋から見た月と、小さな思い出。人は皆、心の支えになるイメージとともに生きているのだと思います。
話の中にある主人公の生活が変わるとき、それを象徴するのがタイトルの通りの月。見事にはまるタイトルだと思います。とても寂しくて、悲しい月。パチッと嵌った時代の主人公の移り変わりを感じました。
誰にでも訪れる別れ。その時に何を思ったのかでその後の生き方が変わることもある。そのような普段は意識しない精神の深淵部を覗いてみたくなる作品。読みやすく的確な描写がとても素晴らしいです。
自分ではどうしようもない生活の変化幼ければそれが深い傷にもなるこの少女にとっては大きな不安の要素がいっぱいであったと思うどんなにつらくても一時の幸せのときを忘れずにいたら・・・・何度も何度…続きを読む
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