雪車町さんのことはTwitterやにごたんで知っており、またこの作品も結構前から知っていたのですが、今回放送局で取り上げられたと聞いて初めてリンクをクリックしました。
一言。
何ですかこの小説は……!!
個人的にはおじちゃんの玉ツッコミが一番ツボったんですがそこはさておき。
3000字強とは思えない濃い内容にニヤケが止まらなかったです。発想力や台詞回し、そしてなにより世界観。現代日本……のようだけど違う……ような、そんな独特の世界にハタから見たらあやしい人になっていました。これを書きながらもまだちょっとニヤニヤしてます。
くそう、何て作品を読んでしまったんだ私は。
『寿司』というお題をテーマにした短編小説。
これを聞いただけで勘の鋭いカクヨム読者なら、「なるほど、あの生放送を視聴しましたね?」とニヤリとしてしまうだろうが、そのニヤリは本編を読んだ後に取っておいてもらいたい。
話しの筋書きは簡単だ。寿司を食べたい――それだけの物語である。しかし、たったそれだけの物語に作者の個性が存分に発揮されている。技巧と趣向が凝らされているのだ。
SF的なハッタリもきいているし、恐怖を感じさせるオチも良い!
是非とも、往年のヒット曲「寿司くいねぇ」を聞きながら読んでほしいものだ。
「ヘイ・ラッシャイ!」