大正浪漫の雰囲気漂う連作短編。

まず、本作品から読まないでください。これは連作短編の3作目です。「紫陽花」「雨」を先に読んでください。
全作品に共通するのは大正浪漫の香りが漂っているところ。大正時代のポスターに載っている世界が思い浮かびます。
3作とも主人公が異なっており、それが合わせ鏡の万華鏡のように、閉じているけれど、中々に面白い世界を浮き上がらせています。
3作目で「AはBをこう思っていたの?」とニヤリとする場面も有ります。
星の数は、短編にはMAX2つが信条だからです。

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