今。ここ。を生きるために。

「今日は昨日の未来で、明日は今日の未来だ。ぼくたちには今日しかないんだよ」

「今日咲いた花は明日枯れているかもしれない。だから今日摘まなきゃいけないんだよ……きっと」

このお話のこの部分で、背筋がゾクリとしました。
まだ止まりません。
学生である彼らのセリフに、いい歳した大人が縮みあがるとはね(苦笑)

ほんと、そうなのだと思いました。
今。ここ。それしかないんです。
昨日にはもう戻れない。そして明日なんてあるのかは誰にも分からない。
その当たり前のことを、誰もがつい忘れてしまう。
過去にとらわれて、今を生きることを忘れてしまう。

それをあらためて、ズキリと突き付けられました。

美しい文章ですね。そしてとても滑らかな筆致。
青春の瑞々しさが、そのまま投影されているようです。

ありがとう。
とても心に、その真ん中にすとんと落ちました。