最果てを見てしまった人の物語

ラストで提出されるイメージが秀逸でした。
「XXに足が掬われてしまいそうになる」など、XXの使い方も上手い。
しかし、それにしてもアレを終焉のイメージに使うとは……。
灯台もと暗しというか、それも含めて作者の力量なんでしょう。
世界観もきっちり丁寧に作られていて、語りも淡々としていて、それら全てがラストと調和しています。
派手なイベントはありません。
しかし、いや、たがらこそなんでしょう、この作品の提示する「人間の本質的な無力さ」みたいなものに胸をつかれました。
一度、読んでみてください。

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