スローライフっぽく育む愛の物語。

一時期、スローライフという言葉が流行りました。当時は、殆ど田舎生活と同義語だったような記憶が有ります。
この小説の舞台も田舎みたいですが、都会の対義語ではなくて、文字通り、一歩一歩ゆっくりと着実に進んでいきましょうという生き方が滲み出た良い小説です。
主人公の2人は、結婚を前提に交際しているようなので、恋人とはニュアンスが違います。でも、愛を語るほどにはガッついていない。まさにスローライフな愛情の育み方です。
だから、ホッとするし、ほのぼのとします。
作者は、実際に田舎暮らしみたいですが、生き急いでいない。それが伝わってくる作品です。
(雪国=田舎は偏見ですが・・・)
他の作品も読ませていただきます。
尚、短編には星MAX2つが信条なので、この評価です。

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