ちょっとした、ゆとり世代の自叙伝です。

ゆとり世代と言っても、私たちと同じような十代を過ごしているんだなあ、というのが全体を通しての感想です。
私は、作者の生まれた頃に就職している世代で、バブル世代といわれた世代です。
もうバブル世代なんて世間では言わなくなりましたから、ゆとり世代と言う言葉も10年程度の寿命でしょう。
私たちから、今の20代の方を見ると、真面目に大学時代を過ごさなければならなかった気の毒な世代と見えます。
バブルが弾けて就職氷河期が始まって以降、大学も学生教育に本腰を入れましたから。実際、私には、学期末試験を受けた記憶が一切ありません。どうやって単位を取ったかが自分でも不思議です。それだけ講義をサボってました。
私に限らず、そういう時代でした。それでも引く手あまたの超売り手市場でした。でも、大量採用の余波は就職後に来ます。最もシワ寄せされたのは求職世代ですが、我々世代も無傷ではありませんでした。日本経済全体が落ち込みましたから。
作者の方も、これから頑張ってください。

その他のおすすめレビュー

時織拓未さんの他のおすすめレビュー559