日曜日の夕方、大都市の大きなターミナル駅から在来線で一時間もかかる田舎に住む私が、暇潰してして行うのが読書。
私が選んだのはこの『妻を殺してもばれない確率』。
結論から、電車の中で読むものじゃない!
悪い意味でなく、いい意味で。
泣いてしまったんです。
座れたはいいものの、周りを男子高校生に囲まれ足は踏まれるは絡まれるはしていたのを振り払うように始めたのに、夢中になっていて。
彼らが降りたあと、私は泣いてしまって、周囲からしたら変な人だったでしょうね笑
つまりそれほど破壊力のある物語だったんです。魅力に溢れていたんです。
具体的じゃないし私の状態ばっかり話してしまいましたが、たくさんの人に読んでほしいと思います。
夫婦って不思議なもので、最初はお互いイチャイチャ愛し合っているんですけど、いつしか飽きが来るというかなんというか、一緒のお墓に入るのは嫌だとかさっさとお別れしたいだとかそういうことを言う感じになるんですよね。
この小説はまさにその逆転。最初は愛し合っていなかった夫婦が、時間を費やすことでお互いを愛し合えるようになっていく。それが素晴らしいんだと思います。
正直展開は読んでいて先読みできるものでしたが、そのストレートさもいいのだと私は思います。
これを読んでいる読者の方にも、いつしか最悪が訪れます。そのとき愛し合う人と乗り越えられるかどうか、その人を愛し続けられるかはその人次第です。どうかこの作品の主人公のように、二人で乗り越えて欲しいものですね。
そんなメッセージを残したくなる。この作品は、私にとって恋愛の頂点です!