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どうして、不幸美人は素直になれないのか?
それは、美人だから。
美人というプライドが、失恋という現実を受け入れられないの。
しかも、今までさんざん恋の酸いも甘いもを相談してきた友達にまでそのプライドが邪魔をして、正直になれない。
それじゃあ、いつまでたっても成長しないぜ不幸美人!!
男に甘い嘘をつくのはいい!
でも、女友達には本音を語ろうぜ。
そうしなくちゃ、相談された友達だって心から慰めらんないし、アドバイスもできやしない。
別にどうでもよかったしぃ~。
なんて、アイライナーで黒く滲んだ涙のあとをほっぺたに浮かばせて強がるくらいなら、あのバカを本当に好きだったぁ!と叫んだほうが絶対にすっきりする。
それに、相談を受けていた友達だって、そう言ってもらったほうが納得がいくというもの。
眠い目を擦って深夜の長電話に付き合い、デート服選びに付き合い、占いの館に付き合い、応援した結果が、「別にどうでもよかったしぃ」とか言われちゃうと、正直ムカつく。
それよりなら、応援してもらったけどダメだったって言ってもらったほうが、ずっと、ずっといい。
また新しい恋探そう!あんなグズ、あなたにはもったいないわ!美味しいスイーツでも食べて忘れようよ。
なんて、慰めの言葉だって心から言えちゃう。
美人というプライドも、せめて女友達の前では捨ててみよう。
てゆうか、別に同性にまで見栄はらなくてもいいじゃぁん?
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