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さて、お待ちかね。不幸美人の出番である。
不幸美人はこんな場合どうするか。
正解は、何もしない。
傷つきながらも、何事もなかったかのように男に接するのだ。
とは言え、忘れよう。見逃してやろう。なんて思っているわけじゃぁない。
不幸美人の記憶に男の裏切りはしっかりと刻まれ、その後の二人を妄想しては悔し涙で枕を濡らし、歯茎から血が滲むほどギリギリしながら眠れぬ夜明けを迎えるのだが、その真実を突きつける勇気はなない。
だって、嫌われたくないから。
だって、ネットストーキングをしたことを知られたくないから。
だって、美人だから。
結果、問い詰めることも、切り捨てることもできず、悶々とした日々を過ごすことになる。
そして、その日を境に、相手の女のネットストーキング開始。
男のネットストーキングと平行して、女のサイトにも飛ぶ、飛ぶ。
そんなネット渡り鳥のような日々を送ることになるのである。
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