林檎の木とザック少年

１本の林檎の木がある。その木(レイ)は、ある子供(ザック)と大の仲良しだった。
子供は、林檎の木で木登りをしたり枝にぶらさがったり。林檎を食べたり…
子供は、その林檎の木が大好きでした。木も子供が大好き。
しかし、子供は成長する。それに伴って考え方も子供の頃とは違ってくる。
「お金がほしい」成長した子供が言う、木は「自分になっている林檎を売ってお金にすればいい」と教える。青年は、なっていたかつての林檎を全てもぎ取って行ってしまった。
木は嬉しかった。

さらに成長し、すっかり大人になったその子は、「結婚したい。家族がほしい。家がほしい」
と言う。そこで木は、「自分の枝を切って、それで家を建てればいい」と言う。
壮年になった男は、その言葉通り、枝はすべて切り取って、持っていってしまう。
木は嬉…続きを読む