花咲か爺さんの子孫による葬送の儀式がとても綺麗。舞う花と共に送られる死者と、慰められる参列者の気持ちがよく伝わってくる描写だった。主人公が花咲師の在り方に疑問をもち、悩み、成長していくのもいい。漫…続きを読む
生きていれば、誰しも大切な人の死を経験する。もう二度と自分の名前を呼んでもらえないのだと思ったときの、胸をえぐられるような悲しみと、寂しさ。花として、最後の声を、私も聞きたいと思った。
物語としてきれいにまとまっていて、最後のシーンは非常に美しい。花で彩る「話」を作れる作者こそ「花師」なのかもしれません。
読んでみて感じたのは、この物語が非常に”美しい”ということ。言葉を読むごとに頭の中に広がってくるのは、ピンク色の髪の主人公が奮闘する様子やたくさんのスズメたちに囲まれるフランス人のハーフの様子。…続きを読む
もっと見る