エピローグ
「めでたし、めでたし」
「ねーねー約束って大事ー?」
「そうね、約束は大事よ。でもね、無理な約束はしちゃダメよ?」
「なんでー?」
「それは嘘になっちゃうから。嘘つかれたら悲しいでしょ?」
「んーお父さん遊んでくれるって言ったのに『忙しいからまたあとでね』って言われるとかなしー」
「そうね、だから守れない約束はダメなのよ。とくに幽月邸ではね」
「ねねー幽月邸ってどこにあるのー?」
「そうねー…じゃあ
「ほんとに~?守れる約束なの~?」
「それはもちろんだって――」
「乙木さま、洋介さまがお呼びです」
「あらあら噂すればなんとやらかしらね」
「なにそれ~?」
「乙奈ちゃんも大人になったらわかるわよ、なんちゃってね」
こんな幸せな日々を送られるのは彼のおかげです。
最近では記憶もうっすらとなら残るようになってくれたおかげで不自由なく暮らせています。
そして私はおとぎ話を書きました。
彼と私と父そして…お母さん。
みんなの物語です。
もうそろそろ乙奈ちゃんのお話も作ってあげなきゃ。
でもそれはまた別のおはなし。
幽月邸と3つの約束と新たな約束 完
幽月邸と3つの約束 伏見沙織 @reirei2525
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