だからこそ、私は変わらない

タイトルに惹かれ読んでみました。

いままでと変わらない関係でありたい、そんな淡い期待さえ簡単に塗り替えられてしまう。

そんな現代社会の日常を舞台にした二人の離別は、読んでて悲しくなるとともに、自分にもそんなときがくるのかもしれないと焦燥をかり立てられます。

作者様の卓越した文章力がより一層そんな場面を想起させ、作中のキャラをリアルに生き生きとさせています。

変わり続けない関係なんてない、でも自分から変わることだけはやらない。

相手が変わらなければ、主人公もあんな風に変わる必要はなかったのだと思います。

たとえ変わっても相手を裏切ったりしない、そんな親友ができればいいなと強く思いました。

あと、マルチ商法だとかそういうのは手軽に手を出すべきではないです。しっぺ返しは必ず帰ってくるのです。
グレーゾーンとは言っても、真っ黒にはなれても真っ白にはなれないんですから。

一時の欲に目を曇らせて人生台無しなんて嫌です。主人公みたいに周りからつまらなく見えても自分を見失わない生き方をするのがやっぱり一番いいんだと思います。

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