頭を真っ白にして読む小説。そう、純白のパンツのようにね

あらすじからして恐ろしくシュール。ともすれば一発ネタ的に見えるが、その内容は驚くほど正統派のバトル小説である。クレイジーな世界観を土台にしながらも物語全体の雰囲気は常に理知的であり、圧倒的密度で描かれる戦闘シーンは圧巻の一言。

この作品の登場人物の殆どがプロの下着屋(パンター)であるため、パンツが空を飛んで人を襲うことについて今さら何かを感じる者など作中には存在しない。
この「ツッコミ不在」という要素が本作の狂気を高めている一因であることは間違いなく、我々読者は「あれ?ハーブでもやってるのかな?」と思うような展開に出くわしてもとにかく目の前の状況を受け入れて読み進めるしかないのだ。
謂わば我々は偶然にもマリファナパーティの現場に迷い込んでしまったのと同じであり、こうなれば当然一緒にマリファナスッパスッパする他やることはないのである。

無論、マリファナはいけない。カクヨムは青少年に開かれた健全なサイトだ。だがしかし、パンツならばどうだろうか?健全なサイトでもパンツパーティなら許してくれるのではないか?

その答えがこの小説である。パンツなら、スッパスッパしてもよいのだ。
みんなも気軽に、パンツでトリップしよう。

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