戒めを解き放て――“幾千”の時を経た万丈の魔法-エクストラ-を!

最強の称号。形骸化した役割。約束された許婚――

豪奢でありながら先行きの見えた、なに不自由のない予定調和に満ちた日常が、たった一人の少女との出会いを機に覆ります。
ソレも爆発力をもって加速度的に! その煽りを最も受けてしまうアイシュちゃんはまさに、我らが読者の代弁者ですね(笑)
感情の落差が目に見えて明らかなので、驚きが起こるたびにいちいち反応してくれて、感情移入がしやすいです。

ありきたりで満ち足りた情景にも、やがて綻びが生じ始めて、
現実味が薄く途方もつかないナニかが、徐々に染み出し侵食していく――
その歪みがいつ決壊を始めるかワクワクしながらページを進めることが出来ました。
そして待望のバトルシーン! ぶっちゃけ開いた瞬間、作者さんの「この時を待ちわびた!」という声を幻聴した気がしました(笑)
それくらいに、伏線回収と新たに開示されるとめどない情報量を含んだ、気合の入った決戦には度肝を抜かれます。同時詠唱カッコよすぎィ!

新しく追いかける方は、
是非とも<彼女>との出会いまでは読み進める事を推奨いたします。
以降は止め処の無い旅となるでしょうから、余剰な時間をもって挑みください。
ではまた。更新お待ちしてます。本日もお疲れ様です!