とりあえず読めと、そういうことですね？

適当に新着を漁っていたら発見したので拝見させて頂きました。

いざ画面を開くとあらすじもなくただただ真っ白、
そして五千文字程の物語だけが佇んでいました。
決して着飾ることなく自らの存在を雄弁に語るでもなく
ただ読んでもらうのを待っている。

他に読むものもないので物語を開くしかない、
私に対しては良い誘導です。
なにより新鮮味がありました。

物語の方は読みやすく纏まった丁寧な作品ですね。
どことなく不思議で天才じみた魅力ある沢渡夏南と
彼女のおかげで徐々に成長していく先輩……

心情の変化と視覚描写がとても精密で
情景がすぐに想像できます。
夏南の不思議さが台詞にも表れていて
ちゃんとキャラが生きているのも感じました。

私自身はあらすじは必要ないと思います。
キャッチコピーがこの小説を端的かつ十分に表現できていますから。

とまあ、色々書いてみましたが……
皆さん、本当にレビューより本編読んだ方が早いですよ！