異世界転移ものでありながら、地に足のついたハイファンタジーを思わせる作品。おそらくそれは、残酷、及び性描写に真摯に向かい合っているからなのかもしれません。
それしても登場人物がいいですね。決して記号ではない、一人の人間、且つ上っ面ではない確固たる生き様が伝わってきて圧倒されてしまいました。あとは蛮族から伝わってくる恐怖感が半端ないです。意思の疎通のできない人間ほど怖いものはありませんしね。
たまにこういう心の琴線に触れる作品に出会えるから、『ヨム』ってやっぱり最高ですっ。今の段階でまだ五話ですので、皆さまも是非、読んでくださいな。