ワンアイデア。例え小さなアイデアだろうと、全霊を傾ければどのようにでも面白く出来るという、ある面での見本のような作品。 シュークリームが食べたくなりますね。クリームが美味しい、ブランデーの薫るようなやつを。
シュークリームの無い世界に抗う男の闘争をリアルなタッチで描き出している。と書いて、どういう世界だろう、と改めて疑問に思い返したりはしたが非常にエネルギーのある作品だったので何となく良しという気分になっている。個人的には、クラブでシュークリームを食わせてやると叫ぶ場面が好き。
もし、自分が当たり前のように思っている常識が一変したら、一体どうなってしまうのか……?題材がシュークリームと言う事もあり、一見してシュールで滑稽な物語に見えるかもしれませんが、そのこんがりとした「皮」には絶品のSF要素や圧巻の表現力と言う美味しい中身が含まれています。つい何度も読み返したくなる、素敵なパティシェがカクヨム界に送り出した逸品です。
シュークリームひとつでこんな壮大な話ができてしまうなんて……。唖然としました。作者さんの妄想力に感服です。パラレルワールドに迷い混んだ主人公。元の世界の違いは、シュークリームとマリファナが入れ替わっていること。この世界では、シュークリームは違法の薬物扱い。シュークリームが大好きな主人公は困惑し、決断し、奮闘し、慟哭する。本作品について語りたいことはまだまだたくさんあるのですが、シュークリームが食べたくなってきたので、またの機会に(^_^)/~~
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