自己が自己でなくなったことに気づかない恐怖

USBメモリにデータを保存するように、
記憶を自在に読み書きできて、持ち運べたらいいのに……
なんて妄想を一度でもしたことある人にオススメです。
やがて、そういう技術が確立されるのかもしれませんが。

若干ネタバレ。
物語の後半で、一人称が「ぼく」から「わたし」に変わる瞬間がある。
メグミの「やっぱり自分だけで考えて決める」という発言は、
自分だけで言動を決めていない主人公に対する強烈な決別宣言だ。

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