邪馬台国物語としては非常に面白い。

作者は古代日本に関して、地元の歴史研究家並みに詳しいのだと思う。実際、小説を出版したみたいなので、その知識は相当なものだ。私も素人ながら、古代日本を俄か勉強したので、作者の知識レベルが高いことは能く分かります。
また、医者と患者の問診と言う体裁で物語が進むのだが、作者は医学にも通じているようです。医学部の御出身だろうか。
知識欲を満たせる傑作なんだが、一つ要望するならば、カクヨムに投稿するならば尚更のこと、しつこい程に登場人物の名前に振り仮名を振って欲しい。決して音読はしないのだけれど、発音が分からないと読書中にリズムを刻み難くって…。
尚、星2つとした理由は、物語の終わり方が私の好みではなかったからです。我儘なんですが、許して。