ユングのことが書いてある部分などが興味深かった。 「シャドウ」という概念が、こういう小説に合っているように思えた。
★やレビューをくださった方の作品は読みに行くようにしています。 ただし、長編の場合、少し読んで面白くなければ最後まで読まないかもしれません。 作曲家の筒…
物騒な事件にばんばん出くわす妹・泪、警察に務める叔母さん、納得しやすい心理学を披露してくれる精神科医のお母さん。そんなよくある事件と、よくある解答をずばんと一蹴して、事件の真相は示してくれるのはク…続きを読む
先天的にしろそうでないにしろ、この物語の主要人物は序盤から、多くのモノを欠いた存在として強く主張されている。あらゆるメタファーが多次元的に束ねられ集約される対象が彼なれば、その人物像もより強固か…続きを読む
これだけのクオリティーのミステリーを読ませていただいて嬉しい限りです。問題編と解答編に分かれているのも推理小説好きにはたまりません。一旦間を置いてからの解答編に臨めるのは伏線に気づけば楽しい瞬間です…続きを読む
率直に言います。参りました。思考実験とは良く練られた言葉で、安楽椅子探偵は脳内で結論を導く能力がある。現場百回の刑事さんたちには申し訳ないかぎりですが、思考のエキスパートはエンタメとして極上だと…続きを読む
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