新訳、桃太郎

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新訳、桃太郎


 時は西暦1549年今で言う東京、当時で言う江戸に重労というおじいさんと、ローラというおばあさんがいました。

おばあさんは、クリーニングの依頼をこなすために川へ、おじいさんは売り物の竹を切りに山へ出かけました。おじいさんはおもむろにストップウォッチを取り出し、ボタンを押して竹を切り始めました。135本切り終えて、ストップウォッチのボタンを再び押しました。

ストップウォッチには

「00:01:23:00」

と書いてありました。

「今日は調子がええのぅ」

おじいさんはご機嫌で家に帰りました。

家に帰るなりおじいさんは言いました。

「ギア”~~~~~~~!!!!」

そこには大きな桃があったのです。


おばあさんが語るには

「ちょうど1300枚くらいお洗濯が終わってお弁当の牛バラを食べておったら川を流れてきたのじゃ。」

ということです。おじいさんは

「早速食べてみるかいな。」

といい、かじりつきました。


すると、半分もいかないうちに中が空洞であることに気づきました。

そこで、おじいさんは愛用の日本刀、尼の群雲を取り出し、おじいさんの得意技

「十文字切」

で桃を十文字に切りました。

原作を知ってる方はおわかりですね?

しかし、ここはやはり空想世界。中の子供は無事でした。(あらかじめ持っていた名刀正宗で受け止めた)

子供はいいました。


「我が名は桃太郎。我、拳を極めし者也!!ゆくぞ!!!」

 中略! (ドガバキドガドゴ!!)


なんとかおじいさんたちと打ち解けた桃太郎はある日おじいさんに呼び出されました。

「最近鬼が出るそうでな・・・。お前さんの若い力で鬼を懲らしめてくれんかのう。」

おじいさんはそう語りました。普段お世話になってるおじいさんからの頼みで、桃太郎は「我が拳、鬼とて何ぞかなわんや!」

と言い出し、そそくさと旅路に出ました。

話は変わって江戸にある居酒屋

「る・飯田」

に3人の芸人がいました。犬使いの鍵、猿使いの燕、キジ使いの長。彼らは自分のペットと芸をしていました。

そこに桃太郎が現れました。そして、店主に「そこのお主、ピーチリキュールをだせぃ」とお酒を飲みながら3人の芸を見ていました。何を思ったのか桃太郎は、

「そこの三方、我についてまいれぃ!」

鬼のような形相で言われた3人の芸は恐怖に震えながら桃太郎に従いました。


場所は変わって鬼が島。


「さぁ、貴様ら、今日もたっぷりしごいてくれるわ!」

大鬼がほかの鬼達に大声で言いました。

鬼たちは一日24時間のトレーニングをこなしていました。

そして、トレーニング中に、見張りから知らせを受けました。

「大鬼様、赤龍鬼様以下、第3支部の軍が全滅いたしました。敵は1名の子供と、3人の芸人のようです!!!」

大鬼は真っ青になり、

「即座にそいつらを殺して来い!!!!!」


数時間後、赤龍鬼が血相を変えて青龍鬼とともに本部に現れた。

またまた場所は変わって鬼が島と江戸湾をつなぐ海域。船の上に桃太郎たちはいました。

「・・・・・・」

桃太郎は無言でした。

「ほ、本当に乗り込むのかよ・・・」

「勘弁してほしいぜ・・・・」

燕と鍵が小声で話していました。

「死にたくなくば修羅の掟、心得よ」

桃太郎が言いました。長は船酔いしてました。そこに船が50艘現れました。大蛇鬼率いる鬼軍団総勢1000人の大群です。

「た、助けてくれ~~~。」

「ひぃぃぃぃっ」

燕と鍵はおもむろに海に飛び込み江戸に向かって泳ぎ始めました。

「あ~~ピッピ!ピッピ。飛んでいかないでくれ~~。」


長は船酔い状態ながらもキジを追って海に飛び込みました。波の高さは10メートルのおおしけです。3人のご逝去をお悔やみ申し上げますとともにご冥福を心からお祈りいたします。

桃太郎はひとつまたひとつと船から船を飛び移り、鬼退治をしました。

「滅殺!!!」

掛け声とともに鬼が1人2人と海に投げ出され、胴を千切られしんで行きました。

「愚かな・・・立ちされぃ!!!」

桃太郎の気合一声!!一瞬にして大蛇鬼は全身打撲状態になり、ひとり本部に逃げ帰りました。

鬼が島にたどり着いた桃太郎は、鬼が島が以外にも都会であることに少し驚きました。

「我がこの地を阿鼻叫喚の巷にしてくれようぞ・・・・」

と、桃太郎は考えていました。


町に入るとたくさんの鬼たちが行きかいにぎわっていました。

そんな中で居酒屋を見つけた桃太郎は中に入り、店主に

「ピーチキュールを出せぃ!!」

と、お酒を20杯(大ジョッキ)ほど飲み、店を出ようとしました。店主はあわて

「お客様、御代のほうを・・・」ばきっ!!その鬼が息を引き取りました。

「一円・・・・」

警備の鬼たちが一斉に桃太郎に殺到しましたが、

「二円、三円、四円、五円、六円・・・・」5人の鬼が息を引き取りました。さらに、

「七円、八円、九円、十円。十一、十二

さらに6人の鬼が息を引き取りました。鬼たちは恐怖に打ち震えました。桃太郎は言いました。

「勘定はいくらだ?」

「は・・・はい、十二円確かに受け取りました。あ・・あ・ああ・ありがとうございました・・・・」

震える声で何とか声を絞り出すと、その鬼は失神しました。鬼が島1丁目の町長の屋敷に向かった桃太郎は到着するなり町長に言いました。

「この島の大将の名を答えよ」

「なにかね、君は?名前を名乗りたまえ、それとも私のこぶしを食らいたいのかね?

   数分後

「お・・・鬼がし・・・ま・・・の、た、たいしょう・・・様・・・お・・・お・・・お・・・に・・・・さ・・・ま。」

町長さんはピクリとも動かなくなりました。


さらに数分後、桃太郎は町長さんに悪いことをしたということで5000人程度の鬼におそわれました。


ちぎっては投げ、頭を割り、首をもぐなどの方法で見事、勝利を収め、本陣へと向かう桃太郎でした。

本陣では、

「なに?鬼が島1丁目に桃太郎が現れて、付近住民10000人が全員死亡だと!?」

大鬼はあわてながらも聞き返しました。

「ははっ、しかも桃太郎は現在わが軍の前衛と衝突し、赤龍鬼様、青龍鬼さま、大蛇鬼様率いる、鬼軍70000と戦闘中とのことです。」

そこに新しい見張りが現れ、

「桃太郎がわが軍の中枢に入り込んできました。大鬼様ご命令を!!」

そこに幹部たち3人が現れました。

「大鬼様、桃太郎がすぐそこまで・・・」

いい終わらないうちに大鬼の背後の壁が砕けました。

「わが名は桃太郎、拳を極めし者なり」


幹部と、大鬼の4人で一斉に桃太郎に襲い掛かりました。

「ひとつ・・・ふたつ・・・みっつ・・・」

幹部の3人がその場に倒れ伏せました。

「失せろ!!!」

気合一声!大鬼は全身打撲の状態に加え、全身の骨を砕かれました。


その後、町に戻った桃太郎は、民家を拳で叩き割り、家畜を食らい、一人残さず、無抵抗な鬼まで葬り、当初の目的どおり、鬼が島を完全に阿鼻叫喚の巷にしました。

無事、鬼退治も終了し、おじいさんのところへ戻り、

「今戻ったぞ。」

「おや、桃太郎、早かったね。鬼退治は明日行くのかい?」

おばあさんが出迎えがてらにそう話しました。

「かような事はすでに片付いておる。」

「ゑ!?」

おばあさんが驚いて倒れてしまいました。

そこにおじいさんが現れて、

「桃太郎、さっき鬼退治に向かったのではなかったのか?」

桃太郎は、

「今、それを終えて戻ってきたのだ。」

といいました。

「ゑ!?」

おじいさんは驚きのあまり倒れてしまいました。

桃太郎は二人を布団でくるみ、奥の部屋へ連れて行きました。そして、一人、誓ったのです。

「明日は次なる修羅を探しにいくとするか。」

桃太郎は鬼退治のあとにも、何かを考えている様子でした。

悪い鬼たちがいなくなって一件落着。めでたしめでたし。

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