三者三様な青春恋物語

甘酸っぱい恋愛青春小説。
短編オムニバスといった感じで、この作品を形容するなら作風そのままに、とてもコンパクトで分かりやすくまとまっていました。
とは言っても、それぞれがそれぞれの青春ドラマを描き出し、そのどれもが共通して思わず微笑ましくなる内容になっています。
胸キュンというか、人によっては「こんな青春送りたかった……」と胸が苦しくなるかもしれません。私はなりました。
オススメレビューなんですが、ある意味警告文でもあります……!

個人的には演劇部編のオチが秀逸で好きなのですが、他の吹奏楽部も美術部編も、どれも好きです。つまり全部好きです。
3つだけと言わず、文化部は種類もあるので、番外編や続編といった形で読みたくなりました。
本当に、これは良い恋愛青春物語です。

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