心が桜色に染まり、ファインダー越しには——

白に近い桜色に誘われ、母校を訪ねた主人公。
フラッシュバックしていくあの頃の思い出は、もう戻れないものばかり。

あの頃は、自分の「大人」になった姿が想像できなかった——。

そして、

「あの頃」の自分が意識していた異性が大人になった姿は、何年経とうとも、想像できなくて——。
頭に浮かぶのはセーラー服の彼女のみ。
消しゴムを半分にして、くれた彼女のみ。

ラブストーリーでもなく、青春小説でもなく、想い出の話。
さぁ……っと心に桜色が染みてくる、そんな文章です。とっても綺麗。


素敵な話をありがとうございます。

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