カクテルと暗号。すすきのの夜は更ける。
- ★★★ Excellent!!!
バーという舞台設定、そこでの色とりどりの美しく美味しそうなカクテル。謎の暗号。ハイセンスな章タイトル。
おしゃれです。美しい。隅々まで様式美を感じるような小説。
当然のように、文章表現がハイレベルです。シンプルだけど、それで十分というような。難しい内容も、読みやすい文章によって、すらすら入ってきます。
内容な、連作短編の形です。暗号ものだし、軽く読める、とは言いません。読むのに、ある程度のエネルギーと思考の必要な小説ですが、その価値はあります。
プロの作品といっても、おかしくない内容だと感じました。