小学生男子が主人公のお話です。著者の身近に子どもがいらっしゃるのか、ときおり挟まれる「小学生らしいエピソード」に味があります。特に、塩を隠すことに成功したのち、エスカレートしてしまって親にバレるというエピソードは、なかなか現実感があって良いものです。 望んだように親から愛されていない主人公が起こした悲劇と読むか、ちぐはぐな心情が産んだ喜劇と読むか、意見が別れるかもしれません。 二度も焼かれた上に食べられることなく炭になった芋が一番の被害者かも? そんなことまで考えてしまう文章です。ご一読をおすすめします。
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