このような作品に向き合うと、
兎角読者は困惑し、物語の意味を考えようとするのかもしれません。
もちろん、考えるのは自由です。
しかし、考えても答えが出ないこともあるのが人間であり物語です。
そしてこの作品は、明確に受け取る人を選びます。
恐らく、十人いたらゼロか一
それほどに、鋭角なものを描き出していることは間違いありません。
哀しいとか、不幸とか、
そう云うことですらないのです。
感想を残すことさえ不適切かもしれません。
刺さる人間にはこの上なく刺さります。
そして、私は明確に貫かれたという自覚があります。
適合する胸をお持ちの自信と自覚があるのなら
足を踏み入れることを止めはいたしません。