面白さが行方不明だと疲れる
カクヨムに集まっている作品は、比較的レベルが高いと思います。
少なくとも文章、物語の構築においては、きちんと読めるように仕上がっているものが多い。ただあえて申し上げてしまいますと、そのような作品は読み続けると脳のエネルギーを消耗します。疲れるのです。
何しろ巧みな文章を読み進めるのは、広大な世界を冒険するようなものでございます。アテもなく彷徨っては精神も疲弊いたします。なので、文章を読む時には、道しるべが欲しいのでございます。
その道しるべが『面白そう』という期待であり、キャッチコピーで表現できる部分です。
まあ言ってしまえば、そこが曖昧だと読者は読み進めるのに多大な労力を感じて、離れてしまうのでございます。そういった意味でも、キャッチコピーで『ここが面白いですよ』と提示してくだされば、意外と疲れずに読めるのでございます。
別にキャッチコピーでなくとも良いのです。タイトルで提示できれば、それでもかまいません。事実、『小説家になろう』では、タイトルで面白さを提示することで、読者の期待感を煽る作品が主流でございます。
ただ、キャッチコピーで提示した『面白さ』が、期待外れであれば、当然ですが読者は離れてゆきます。そこは、作者の方の力量による部分でございますから、ここでアドバイスできることは特にございません。
ここはあくまでも、怠惰な新着漁りの視点から、『作品を漁るうえでの指標を明示して欲しい』と、作者の方にお願いするページでございます。
読めば面白い作品は、たくさんございます。
完結まで読み進めた上で、『これはまったく愚にもつかんクソのような作品だった』というものの方が、稀有でございます。誰にもまったく評価されず、埋もれていくだけの作品は、そもそも最初から読まれていないか、あるいは、面白さをアピールできる部分に行く前に、読者が離れていくかのどちらかです。
ウェブ小説は、一般書籍と違い、ドロップアウトが容易でございます。
それだけに、『その作品を読めば、確実に評価してくれる読者』を掴むのは重要なことです。わたくしも、もっと自分の好みにあった作品をばしばし読みたいと感じております。
ですがわたくしはエスパーではございません。自分好みの作品を見つけられるかは、運でございます。運任せにしても、わたくしの網に引っ掛かる作品を少しでも増やせないかと思い、このようなものを書かせていただいた次第でございます。
これが、ひとりでも多くの作者の方に伝われば、幸いでございます。
妖怪新着漁り ぶりきば(非公式) @kiva_blitz
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