青春×ミステリー

ミステリー小説はあまり読む機会がないのだが、この作品は15000字という文字数に上手く起承転結が描かれていてとても読みやすかった。
短編でミステリーだと推理やトリックに時間をかけがちで登場人物に愛着が湧かないのでは?と先入観があったのだが本作はそれを良い意味で裏切ってくれる。
夕風の過去の描写が無ければ私がここまで彼女に対して感情を抱く事はなかったとも思うのでミステリーとしてのトリックも称賛したいのだが一番に構成力に拍手を送らせていたただきたい。
今後、展開が広がりそうな終わり方でもあるので次回作があればそれも是非読んでみたいと思う。
時間にして15分程度で読了可能。
田舎の電車であれば駅から駅までの行く時間で読むことが出来るのでご一読いただきたい。

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