巡る星、渡る鳥、繋がる人の命を描く物語

少し古い時代の中東にも似た世界観で描かれる、
星の輝く夜の似合う、静かな風合いの物語。

沙漠に臨む赤土の地に集落を構えた騎馬民族の
六番目の男児とその弟、七番目の男児が知る世界。

祭の帯の鮮やかさ、夜の冷たさ、震える鳥の儚さ、
定めのもたらす孤独、時を超えた邂逅、継がれる名。

悲しくも美しい。憧れを込めて、ただそう感じる。
彼らが紡ぎ、織り成す命の物語をもっと読みたい。