まさかの結末に驚愕! 至高のミステリー

あゆてつシリーズ第二段。
シリーズとは言っても、この作品だけでも楽しめます。
(もちろん前作の『ジャンピング・ジャック・ガール』を読んでからの方が楽しめるのですが……)

主人公の鮎は生徒会に入り、文化祭で演劇をすることに。
しかし、題目を決める"神託"で誰かが不正をはたらいて……という内容です。

意外な犯人、緻密なロジック、どんでん返し。
過不足のないミステリーとして、とても楽しく読めました。

さらにそれだけではなく、読者を楽しませようという作者様の遊び心が隅々まで行き届いています。
全く飽きることなく読めました。

全体的に見ると、そこそこ重い話ではあるのですが、それを感じさせない文章。
さすがです。

キャラクターも相変わらず魅力的です。
鮎も敷島くんも応援したくなってしまう。
個人的には副会長が好きです。

何よりも"至高のトリック"です。
至高って、そんなハードル上げちゃっていいのか!?と思いながら読んだのですが、私もこのレビューでハードルを上げます。

でも大丈夫。
伏線などもきっちり仕掛けられているにもかかわらず、ラストには驚くこと間違いなしなので。
そんな"至高のトリック"に、あなたも騙されてみてはいかがでしょう。

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