銃と硝煙の異世界で

西部劇のような異世界で、おっさん達がモノ作りに励むという設定は好みです。大人向け異世界転生として大成するスペックはあるかもしれません。

しかし現状、物語に大きな山も谷もなく。何よりこの世界に降り立った主人公が、自分の過去の知識や経験を強く活かせていないと思います。
医者が江戸時代で治療する、シェフが信長に料理を出す……といった感じで、その世界と主人公の技能が強く結び付いていないとお話は展開しにくいです。
その結びつきが本作は弱いように感じました。主人公がガンマニアだったり鉄鋼製造業者だったり、そういう設定があればこの世界観とも強く結びついていたんじゃないかなと思います。

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