歴史の闇に光を照らし、埋もれた人物を浮かび上がらせる。歴史を探る者にとって魅力的ですが困難な作業です。意欲的な挑戦を支えるのは、確かな構想力と筆の力、実力を感じさせる作品です。
いろんな作家の小説を、歴史もの中心に1万冊は読んでいます。語られていない鹿児島の戦国時代を、小説にしていきます。他には、別サイトで梅北国兼が主人公の巨人の城を…
非常に面白い。グイグイと引き込まれます。でも、何が面白いのだろう?そう自問するに、対照的な酒井七馬と手塚治虫に関する迫真の人間ドラマ。これに尽きる、と思い直しました。人間ドラマと言っても、作品…続きを読む
時間が経つのを忘れて読みました。人間は夢がなければ生きていけませんね。戦後の焼け跡から立ち上がった気分です。生きるエネルギーをありがとう。
漫画界の黎明期を語るにおいて欠かせない「赤本」。関西で販売され、一世を風靡した粗製乱造の漫画群の混沌から生まれた天才 手塚治虫。彼を発掘し、育てた存在とされる酒井七馬。「新宝島」といえば、手塚治…続きを読む
「人間は笑うのが仕事なんや」冒頭、こう言ってのける本作の主役・酒井七馬は、天才である「漫画の神様」手塚治虫に比すれば、凡才として描かれる人物であり、手塚が主役の物語であれば、序盤に出てくる脇…続きを読む
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