決して開けてはなりません

完成された作品。文体がとても綺麗で読みやすかったです。
昭和初期頃の和風奇譚といった感じです。

外と中って人間が定義したもので、実際にはどこが外でどこが中なのか分からないですよね。
扉を閉めきった家の中にどこか安心安全を感じるのは分かります。
外への道が遮断されているのが、目が届く範囲になることで安心できる。
そういった意味では壷の中というのも・・・