女の人の強さと弱さ、掌編でここまで鮮やかに魅せるのか

この物語は報われないと決めた恋をする女性のお話。
男の人には無い強さを持っていて、男の人には無い弱さを持っている。女の人のそんな内面を、喜びと哀しみで見事に表現されていました。
『遠い将来の不安で、目の前の幸せをやすやす見逃すような女じゃない。』
特にこの言葉には彼女の覚悟が詰まっていて、やるせなさや切なさを強く感じました。
とても素敵な小説です。

その他のおすすめレビュー

片坂 智人さんの他のおすすめレビュー17