ゾンビとなった女子高生の聖なる一夜

ドラム缶に詰められて山の奥に埋められた女子高生・クリス!
しかし、その日はクリスマスイヴ! 神の奇蹟か、悪魔の祝福か! クリスはゾンビと化して甦った! 
目覚めたクリスは自分を殺した男の下へ走る! 途中タクシーに轢かれたりもするけど、そのタクシーに乗って男の下へ向かう! そして無事男の下に到着した彼女が目撃したのは、他の女子高生ゾンビに襲われている男の姿だった……!

適当な単語の末尾に「オブ・ザ・デッド」をつければ自然と物語ができるという説が世の中にはありますが(嘘だと思った君は「オブ・ザ・デッド」でカクヨム内を検索だ!)、本作もそんな「オブ・ザ・デッド」系、すなわちゾンビものであります。

なぜ彼女がゾンビになったのか、そしてゾンビに襲われている男の正体は何なのか……は本編を読んでもらうとして、ゾンビになってもめげることなく、目標めがけて一直線で突き進むクリスちゃんの姿には元気がもらえること間違いなし。
そして、こんな変な話なのに、なぜか読了後に心地よい余韻が残るから素敵。

(クリスマスぼっちが楽しく過ごすための4選/文=柿崎 憲)