編集者に蔑ろにされる小説家

 小説家というのは何ら後ろ盾のない個人であるのに対し、編集者というのは企業という大きな後ろ盾を持つ者である。
ゆえに編集者というものは立場が大変強く、ろくごまるに先生の様なプロ作家ですら蔑ろに扱われる。

 「からくり同心」という作品でKADOKAWAの編集者が原稿を無断に改変した事件はプロ・アマ問わず創作者の記憶に新しいだろう。

 インターネットの発展により個人が情報の発信を行い易くなった現代、このような不当な扱いに対して声を上げやすくなったのは不幸中の幸いであろうか。
願わくば、編集者達が小説家に対して誠実な対応をしてくれることを。