小生とSF警察

作者 サンカク

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28人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

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こいつは軽妙ながら、真実を突くSF論。激しく首を縦に振りたくなる。昔々、大好きだったSFが、いつの頃からか読むのが息苦しくなって、今ではほぼ読んでいない。何となく過去の名作さえも、読むのが億劫になってしまった。

何でかなと思っていたら、本作で犯人が炙り出されていた。『SF警察』だ! こいつらの見えない圧力に屈してしまっていたんだな。
あー良かった。理由が分かったよ。だから、これからは『SF警察』に見つからないように、隠れてSFを読めば良いんだ。

読む方は分かったぞ。でも書く方は駄目だな。隠れて書く分には構わないが、人目に触れたら危険だからな。何しろ『SF警察』はどこにでも潜んでいるのだから。

最近では、『ミステリー警察』の存在も囁かれている。とにかく、捕まらないように上手くやるのが肝心だ。

★★ Very Good!!

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番外編にがつっと持って行かれました。
ぶーん の扱いが ひ ど い

いやね、おもしろいです。SF警察となんかして博士とどうにかなってたはずなのに、いつの間にこんなことに。
軽い気持ちで読んで、問題の深さに後悔しつつ、いやいやフィクションってこんなもんだよね、さ、次読も。っていう気持ちにさせてくれる良作です。一次創作、二次創作の好きなみんな、読もう!

★★★ Excellent!!!

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SFを突き詰めた作品。
SF警察の言い分もわかるが、それを肯定してしまうときっとSFというものの中身がなくなってしまうと思う。だが広義的に解釈すれば、やはりどこからSFでどこからそうではないのかが曖昧になってしまう。
この作品はそんなSFの曖昧な部分にメスを入れた意欲作です。
SF警察の名言は大変興味深かったです。読んでいて勉強になりました。

★★★ Excellent!!!

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この小説はネットの荒波をサーフィンして、自称SF作品を読み、これはSFではないと叫ぶ私のようなものに対する皮肉のようなものである。

この小説はジャンルとしては現代物に近いような気もする。
フィクションだけどエッセイのような気もする。
いやしかし、主人公はなんだか考察のようなものをしているし、考察をしていくのはSFナノではないかと思う。
しかし主人公は結論を出さない。

私もSFが何なのかよくわからなくなってきた。

ただこの小説は面白かった。

★★ Very Good!!

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 小説ジャンルで言えば「本格」ミステリとは何か、あるいはライトノベルとは何か、音楽で言えばロックとは何か、あるいはジャズとは何か。

 どれもこれも語るには難しすぎる問題で、大体それっぽきゃあなんでもいいよ、と思う自分も確かにいるし、しかし、その反面俺の中では確固たる「これは○○だ(あるいは○○度が高い)けどこれはそうでもない(他のジャンルだ)」みたいな軸が存在することも確かで、だからSF結構好きなんですよね、という会話はそれ単独ではディスコミュニケーションを生み出したりして、つまり結構メンドクサイ話なのである。

 とにかくそういうメンドクサイ、なんとなくコワイ、SF警察を取り巻く言説についての人を怖がらせることのない「呟き(考察、ではなく)」の物語である。このSF警察幹部氏の語り口はとても呑気であるので、それを読むとほっとする。ありがたいことである。

★★★ Excellent!!!

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SF警察、という着想から、ぐるぐるぐるぐると「SFの定義」というある意味炎上必至のテーマをめぐって進む物語、なのに、進んでいるのか、それとも何もかも無くなっていくのかわからなくなる中、気づくこの物語の大構造。
一見シンプルに見えるけど、その実、大構造ではSFだよこれ、と思わされる乾いた虚無の味わいが、よく考えるとSF警察というモチーフとマッチした作品だと思う。うん、SFだよ、私にとっては。(というわけでまたループへ