大人の読みたい小説ってこれだと思う 黒い太陽に照らされた世界


ここは黒い太陽が輝く世界。昼は薄暗く、夜は尚暗い

この一文であやかしの跋扈する世界が説明できちゃっている。これは強い。とてもいい引き込み。
ちょっと想像力があればそんな街角が脳裏に浮かぶのです。

そんな魅力的な舞台で、これまた粋な千両役者2人が、飄々と物語を引っ張って行きます。
水道水、パンの耳。なぜか読後もこのふたつが離れない。
あと登場人物(特に女性)の名前が・・・です。詳しくはお読みになってから。

で、隠れ鬼編がまた面白いんですわ。コンテストにぴったりの作品だと思います。

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