レグルノーラ――それは、裏側に広がる灰色の世界

 ひょんなことから干渉者として現実世界の裏にある灰色の世界『レグルノーラ』を行き来することができるようになってしまった主人公。彼は、その裏の世界をミステリアスなヒロイン、芳野美桜と行き来することになるのだが――


 近未来と近代のヨーロッパが融合したような灰色の異世界『レグルノーラ』の世界観が何とも魅力的な作品です。
 ライトノベルというよりライト文芸とも言える作風で、80年代から90年代に流行った古き良き日のラノベの黎明期を彷彿とさせる小説でした。
 本編もどこか乾いているのだけれど、ノスタルジックで吸い込まれる不思議な魅力があります。
 ちょっと異色な小説を読みたい方にお勧めです。

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